日本の婚姻率は低下傾向にあります。結婚して幸せになる人もいれば、結婚しないという選択をする人もいるのが現代の日本。誰もが当たり前のように結婚するという時代ではないのかもしれません。しかし、それでもやっぱり幸せな結婚がしたいと考える人は多いはず。
では、なぜ日本の婚姻率は低下しているのでしょうか?
ここでは、
- 婚姻率とは何か
- 婚姻率の推移や低下の理由
- 生涯未婚率について
- 幸せな結婚をするにはどんな対策をすればいいのか
などのテーマについて詳しくお話します。
婚姻率とは?日本の婚姻率低下の推移
「婚姻率」とは、人口千人当たりの婚姻件数を指します。日本の婚姻率が高かったのは、第1次ベビーブームの頃に誕生した世代が25歳前後の年齢を迎えた頃、1970(昭和45)年~1974(昭和49)年あたりです。
この頃の婚姻件数は年間100万組を超え、婚姻率は10.0以上だったとされています。それ以降、日本の婚姻率は年々低下。1978(昭和53)年~2010(平成22)年までの間は、おおよそ年間70万組程度にとどまりました。
2011(平成23)年以降も婚姻件数、婚姻率ともに減少傾向で推移し、そして、2016(平成28)年の婚姻件数は約62万組。婚姻率も5.0となり、婚姻件数・婚姻率ともに過去最低を記録しています。
日本の未婚率は年々上昇中
婚姻率が低下している日本、当然ながら未婚率は年々上昇しています。
2015(平成27)年のデータによると、30〜34歳男性の47.1%(およそ2人に1人)、そして女性の34.6%(およそ3人に1人)が未婚とされています。35~39歳になると男性は35.0%(およそ3人に1人)、女性は23.9%(およそ4人に1人)が未婚。
日本の男女の未婚率は長期的に上昇傾向が続いており、普通に生活していれば理想の結婚相手に出会えて幸せな結婚ができる、という世の中ではなくなってきているようです。
生涯未婚率とは?2018年が過去最高、2030年の予測は
結婚したくでもできないという人も少なくない現代の日本、婚姻率の低下とあわせて年々上昇傾向にあるのが「生涯未婚率」です。
生涯未婚率とは、50歳時点で一度も結婚をしたことがない人たちの割合を厚労省管轄の国立社会保障・人口問題研究所が計測した数値のことを指します。2018年度の発表で、この生涯未婚率が男性23.4%・女性14.1%と、過去最高を記録したことが話題になりました。
この生涯未婚率の数値は、前回の調査と比較すると男女ともに3%以上増加しているそう。このまま増加していくと、2030年には男性が28.5%、女性は18.5%にまで増加してしまうと考えられています。
では、なぜ日本では生涯未婚率が高くなっているのでしょうか?現代日本の結婚を取り巻く環境に原因がありそうです。
生涯未婚率上昇の理由①女性が社会で活躍し、結婚に対して慎重になっている
女性が男性と同じように活き活きと働くようになった現代の日本。それ自体はとても素敵なことですが、女性がひとりで生計を立てられるようになって以来、結婚に堅実で慎重な女性も増えてきています。女性も男性も結婚までの道のりが慎重になり、必然的に婚姻年齢も上がってくるのです。
2015年の調査結果では、男女が出会って結婚するまでの平均交際期間は4.26年とされています。しかし1987年の同じ調査では平均交際期間は2.54年。確実に結婚するまでの男女の交際期間が長くなっていることが分かりますね。また、女性も男性もお互いに仕事が楽しく、生きがいになりすぎてしまうと、なかなか結婚へのモチベーションが高まらないという話もよく聞きます。
生涯未婚率上昇の理由②独身貴族が増えた
皆さんは、“独身貴族”という言葉をご存知ですか?少しレトロな言葉ですが、優雅に独身を謳歌する人たちのことをこう呼ぶのです。相性の良い相手との結婚生活は幸せそのものですが、一方で苦労も多いもの。
男性の場合は「結婚すると趣味や遊びをあきらめないといけない」「奥さんに適当に扱われても家族のために一生懸命働かないといけない」など、結婚に対してマイナスイメージや必要以上の覚悟をしてしまう人も少なくないよう。
女性でも「結婚したら家事もワンオペで頑張らないといけない」「家のために趣味やおしゃれなどは捨てないといけない」などと、自分自身に強く思いこませてしまうことがあるのです。そのため、結婚に対して「まだいいかな…」という気持ちが生まれてしまい、優雅で楽しい独身貴族が増えるのです。
子供が欲しいと考えるならある程度は急ぐ必要があるかもしれませんが、現代は医療も発達して高齢出産も当たり前に。そのため、焦って結婚する必要はないと考える女性もなかなか多くなっているようです。
また、子どもを産み、育てるということは自分の時間をほとんど子供のために使うことになります。「せめて高齢出産といわれる30代後半までは好きなことをして過ごそう」という女性の想いが、20代の未婚率を高めているのです。
生涯未婚率上昇の理由③女性が結婚以外の幸せを見出すようになった
女性の社会進出とも関係のある理由ですが、女性が結婚以外のことに幸せを見出すようになったことも生涯未婚率アップの1つと考えられます。かつて、女性は「家庭に入り子育てをする」ことが幸せであると当たり前のように思われていました。
しかし、現在では、女性がさまざまな職業に進出しています。建築現場などの肉体労働にも女性が進出し、大手企業でも女性役員が増えています。女性社長も目覚ましい勢いで増えており、女性が働きやすい環境が整ってきたのです。
仕事にやりがいを感じ、さまざまな幸せを女性たちが見いだせるようになった反面、「仕事が忙しくて結婚するタイミングがない!」と悩む女性も多いのが事実。
本当は、仕事も楽しみながら結婚して幸せな家庭も持ちたい…。それが理想なのに、なかなか実現できない女性が増えているのです。
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生涯未婚率上昇の理由④収入格差
生涯未婚率上昇の理由には、収入格差問題も挙げられます。経済的にも比較的恵まれている国である日本ですが、世代や家庭によっては深刻な問題です。
特に、結婚適齢期ともいわれる20代後半の男女の間で大きな問題とされています。長引く不況により、現在の収入に不安を感じている男女が多く、結婚に踏み切れずにいる人も多いのです。
特に男性にとっては大きな問題です。婚活をしている女性の中には年収600万円以上の男性を求めている人も多く、現在は平均年収300万円の時代ですので、なかなか結婚にはたどりつけないようです。
また、男性の多くは結婚したいと思いながらも、自分の収入に不安を抱えています。さらに平均年収300万円の時代、結婚したからといって女性は働かなくていいということにはならず、それなら結婚するよりも、独身のままで自分の好きなように働き、好きなように生活していきたいと考える女性も増えているようです。
夫婦それぞれが納得し、支え合いながら生活していくにおいて、現代日本の収入格差は大きな問題。そのせいで婚姻率が下がり、生涯未婚率が上昇しているという背景もあるのです。
生涯未婚率上昇の理由⑤結婚以外の男女のパートナーシップが一般的になってきた
最近は、結婚以外にも男女のパートナーシップのかたちが表れてきています。事実婚などのように、実際に戸籍上では婚姻関係を持たずに、それでも夫婦として家族を形成する男女の関係の在り方です。
未婚率や婚姻率の調査は、実際に婚姻届けを出したカップルを対象に行われます。そのため、事実婚などのパートナーシップで結ばれたふたりはそこに数えられません。男女が交際したら結婚、という当たり前のようにあった流れは、現在ではもう当たり前ではないのかもしれません。
しかし、事実婚状態ではたとえば旦那さんが病気で緊急搬送された場合など、病室にすんなり通してもらえないなどのケースも。市区町村によってはパートナーシップ制度などもありますが、やはり婚姻関係を結んだ方がいろいろと利便性も高い場合が多いのも事実です。
生涯未婚率上昇の理由⑥セクハラ問題などで職場結婚のチャンスが減った
大人の男女が出会うきっかけのなかで、もっとも多いのが職場恋愛です。ですが最近は、この「職場結婚」も減少傾向に。昨今は職場でのセクハラ問題が取りざたされることが多くなり、たとえ悪意や下心がない関係であったとしても、男性社員が女性社員に話しかけたり、デートに誘ったりすることが難しくなってしまったのが理由だと言われています。
男性社員が女性社員に「髪を切ったんだね」と言っただけで、セクハラと認識されてしまう場合もあるそうです。職場で魅力的な異性に出会ったとしても、気軽に声をかけることができず、かえって距離を置かざるを得ないという状況が、職場恋愛・職場結婚を減少させているのです。
- 2018年度の生涯未婚率は男性23.4%、女性14.1%と過去最高を記録
- 生涯未婚率の増加は、女性の社会進出や収入格差など、時代や社会の変化が大きく影響している
- 理想の相手を待つのではなく、自ら積極的に探し出さなければいけない時代にシフトしている
幸せな結婚には「婚活」が不可欠!
現代の日本において、自宅と職場の往復だけという単調な日常生活を送っている人が結婚できる確率は、全体の6%程度とされています。マッチングアプリや結婚相談所などを利用して婚活に励んでいる人が比較的多い30代であっても、何もせずに結婚できる確率はわずか4%程度にとどまっているのが現実です。つまり、結婚相手を探すための行動を積極的に行わない限り、現代の日本では幸せな結婚ができないとも言えるのです。
こうなってくると、積極的に結婚相手を探していない自分が悪いのか…と、自分を責めてしまう方もでてくるかもしれませんね。もちろん、積極的に婚活する、努力をすることは大事です。
ですが、現代日本の婚姻率の低下、未婚率の上昇からも分かるように、結婚できないあなた自身に問題があるわけではありません。それに、理想的な相手と出会う機会がないと悩んでいるのはあなただけではありません。
婚姻率が低下している現代の日本では、世代を問わず結婚を前向きに考えられるような異性との出会いは、もう身近では見つけられないのです。
「いつか誰かが現れるだろう」と待っていれば幸せになれた時代とっくに終わり、理想の結婚相手との出会いは、運命の時が訪れるのをひたすら待つだけではなく、自ら積極的に理想の相手を探し出さなければいけない時代にシフトしているのです。
現代の日本で理想の結婚相手と出会うには?
現代日本における婚姻率低下、生涯未婚率上昇の理由をご紹介してきました。
ここからは、そんな現代の日本で、様々な問題を乗り越えて幸せな結婚をするためには、一体どうすれば良いのか?理想の結婚相手と出会うためにやるべきことは何か、解説していきます。
結婚への理想を少し低くする
結婚は一生を決める大事な選択。もちろん、相手に求める条件について妥協する必要はありませんが、理想の条件を高く設定し過ぎてしまうと、出会いのチャンスを逃してしまう可能性もあります。
特に20代後半~30代では、例えば女性は「年収1,000万円以上の人じゃないと嫌!」と相手に求める年収のハードルを上げ過ぎていたり、男性は「見た目が好みじゃないからちょっと…」など女性に求める容姿のレベルを高くし過ぎていたり、といった傾向が見受けられます。
婚活は自分だけが選ぶのではなく、相手側からも選ばれることになります。理想の結婚相手と出会うには、絶対に譲れない条件だけに絞って、他のポイントは少し柔軟にとらえるようにしてみてはいかがでしょうか。
理想の条件だけを追い求めるのではなく、出会った相手の良いところを見ていくようにしながら婚活をすると、思いのほか結婚が身近なものに感じられるかもしれません。
マッチングアプリや婚活パーティーよりも「結婚相談所」
婚活のためのサービスは増え、マッチングアプリや婚活パーティーなど、様々な種類のなかから選べる時代になりました。
そんななかでも、本気で結婚を目指す場合は結婚相談所がおすすめです。
結婚相談所はプロの結婚アドバイザーに理想的な結婚相手を紹介してもらい、成婚までエスコートしてもらえるのが魅力。
登録者全員が真剣に結婚を考えているという点からも、より確実に結婚までたどり着ける可能性が高いです。相手も本気ですので、真面目で信頼できる相手を見つけられる可能性が高いでしょう。
自分の魅力を高め積極的に行動する
婚姻率の実態からわかるとおり、現代日本において、出会いのきっかけを運命だけに任せていては幸せな結婚は遠い道のり。
自ら婚活をして、能動的に相手を探すという行動は必要不可欠です。ですが、婚活サービスを利用すればすぐに結婚できるというわけではありませんし、必ず結婚できるというものでもありません。
婚活において最も大事なのは、あなた自身の魅力です。婚活で出会った相手を魅了できるよう、自分の魅力を高める努力は怠らないようにしましょう。
見た目の清潔感なども重要ですが、相手への気配りや配慮、相手の話をしっかりと聞き、相手のことをよく知りたいと思う気持ちを持つことなども重要です。
出会った相手に対しては、男女問わず、積極的に話しかけるようにしてみてはいかがでしょうか。
婚活中の男女のなかには、控えめでおとなしい性格の人も少なくありません。「女性は男性から声を掛けられるのを待つべき」「男性は女性をリードすべき」などという思い込みは捨てて、男女問わず自分から積極的に話しかけるという行動こそが、出会いのチャンスを掴む第一歩になるでしょう。
焦らずに堅実な方法を選ぶ
年齢を重ねるにつれ、気づけば周囲に既婚者たちが増えている…そう感じていらっしゃる方も多いと思います。そんなとき、焦って相手を探したくなってしまうお気持ちは良く分かりますが、結婚は一生を決める大事な選択です。
慌ててマッチングアプリに登録し、焦って相手を探して付き合ってみたはいいけれど、結局相手が結婚に対して本気じゃなかった…なんてことになっては本末転倒。時間を無駄にしてしまうことになりかねません。
本気で結婚したいと考えるなら、焦ってやみくもに婚活するのではなく、まずいったん冷静になって堅実な方法を選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。自ら行動しないと出会いのチャンスを得られない時代ですが、理想の結婚相手に出会えるかどうかは運命。
堅実な方法で種を蒔くという行動を起こしたならば、あとは幸せな結婚という花が咲くまで、その運命に身を任せてみるのもいいかもしれません。
- 涯未婚率が増加する現代の日本では、何もせずに結婚できる確率は30代だとわずか4%程度
- 自ら積極的に理想の相手を探し出さなければいけない時代に「婚活」は不可欠!
- 本気で結婚したい人は、プロの婚活アドバイザーにお相手紹介から成婚までエスコートしてもらえる「結婚相談所」がおすすめ
- 婚活サービスを利用したからといって「必ず結婚できる」という訳ではないので注意!相手に選んでもらえるよう、ご自身の魅力を高める努力をしましょう!
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現代日本の婚姻率、生涯未婚率については、おわかりいただけましたでしょうか?婚姻率が年々低下している現代日本において、「いつか誰かが現れるだろう」という時代はとっくに終わり、幸せな結婚がしたいなら自分自身で理想の相手を探し出さなければいけないという時代にシフトしています。
出会いのきっかけとなる婚活には、マッチングアプリや婚活パーティーなど、様々な種類の婚活サービスがありますが、本気で結婚したいと考えている人にとって、マッチングアプリや婚活パーティーで理想の結婚相手に出会える可能性は比較的低いというのが現状です。
理想の結婚相手は自分自身の手で、さらに堅実な方法で見つけたいと考えるなら、結婚相談所の利用がおすすめです。婚活を始めたからといって、すぐに結婚できるとは限りません。
周りがどんどん結婚していくと、どうしても焦ってしまうこともあるかと思います。ですが、焦りすぎてしまうと必死さが相手に伝わってしまい、相手が引いてしまうかもしれません。まずは相手との出会いを楽しむことから初めてみてはいかがでしょうか。